福島・ ボランティア
GW連休を利用し、福島県南相馬市へ大学の後輩とボランティアに行きました。
南相馬市は、津波でお亡くなりになられた方も非常に多く、
かつ、原発のメルトダウンによる放射能汚染の被害も甚大な所です。特に汚染地区は完全に荒廃しています。
診療を終え、そのまま前夜から現地へ赴き、
車中泊した翌日、ボランティアセンターにてボランティア保険加入を済ませ、避難区域の小高区に入りました。
帰宅困難地区から至近ではありましたが、住人の方はかなりお戻りになられておりました。
しかし、人影のない生花店のお花が全てドライフラワーになっていたりもしていました。
作業は、草取りや伐採です。
お役に立てたかどうかは分かりません。
しかし、そこに集まっているボランティアの方々の、日本人の誇りである助け合いの精神、思いやりの心に触れる事が出来、逆に気付きを与えて頂いた気がしています。
放射線は半永久的に消える事はなく、特に第一原発20キロ内の場所からは無人の世界が広がっており、絶句以外の何ものでもありません。
いま、私に出来る事は、ほんの些細な事です。
しかし、こう思います。
「やらぬ善より、やる偽善」だと。
これからも、この経験を頭の片隅に置いて行動しなくてはいけないと感じました。
前夜に食堂で出会った除染作業員の親方や、ボラセンのスタッフの優しさ溢れる笑顔に胸を打たれた次第です。
医療人としても出来る事からやらなくてはいけません。