インプラント治療の考え方 その2
インプラントは、骨に埋め込みます。
この骨の状態が、成否に大きく関わります。
この成否の定義に、学術的な基準は未だありません。
それ単独で、何年間持つのか、お口全体の中の一つの装置としてみるのか、
咀嚼全体を考えた時のその調和はどうなのか、逆に残存して将来の口腔管理を妨げないか、など
インプラントを考える上で、患者さんの事を優先で思うと切りがありません。
ただ、骨としっかり結合する、という事が成功なのであれば、
まずはインプラントを埋め込む場所の骨がしっかりしていることが望ましいです。
骨が足りない時や、密度が低いと思われるときは、様々な対処が必要になります。
当院でも、上顎洞底拳上、歯槽頂拡大、などのしかるべき処置を行います。
この際も、当院では歯周病の治療が最優先となります。
つまり、ここで無理をしてはいけないのです。
CTによる精査を行い、歯周病の検査を行い、全身疾患の有無等を考慮し
長期間安定すると思われる場合にのみ行う、という事が大切であると
思います。
十分な説明を受け、十分な検査を受け、十分納得し、医師との信頼関係が構築された上で進めてください。
そうすれば、トラブルは起きません。
インプラントを手掛ける歯科医は沢山おられます。ハイレベルな先生もいらっしゃいます。
何軒かの歯科医院を訪ね、説明を伺うという事も患者さんの権利として重要です。
信頼できる、と思われるドクターにお願いする事が、大切なのですから。
非常に難しいケースでどうしてもインプラントをやりたいという方は、遠方になりますが、
私の信頼できる先生をご紹介いたします。