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誇り高き歯科衛生士

自分が動かないと! 命救う歯磨きケア 南阿蘇出身の歯科衛生士 肺炎予防に奔走

西日本新聞 5月23日(月)12時27分

 地震で助かった命を失いたくない-。生まれ育った熊本県南阿蘇村で被災者を訪ね歩き、歯磨きなど口腔(こうくう)ケアに奔走する女性がいる。歯科衛生士の村本奈穂さん(33)=同県阿蘇市。口の中が不衛生になれば、誤嚥(ごえん)性肺炎を発症して命を落とす危険もある。村本さんは歯ブラシを詰め込んだリュックを背負い、きょうもがれきの街を駆け回る。

【解説画像】歯ブラシがない…災害時の口内ケアどうすれば?

「この前より歯茎が元気。歯もグラグラしなくなったね」。5月中旬、南阿蘇村の黒川地区。小学生のころから顔見知りの佐野徳正さん(73)の歯を磨きながら笑顔で話し掛けた。「口の中がきれいになると、気持ちが良い」と佐野さん。

村本さんは黒川地区の隣にある下野地区で育った。住民は全員顔なじみ。3月まで地元の歯科医院に勤め、住民の歯の状況は「全部頭の中に入っている」。

4月16日の本震時は自宅アパートにいた。自宅は無事だったが、村内の実家は壁の一部などが崩れた。村本さんは両親らと車中で避難生活を送っていたが、地元の顔なじみのおじさんやおばさんの顔が頭に浮かんだ。「自分の知識を生かすのは今しかない」。本震から2日後、自宅にあった歯ブラシ30本を持って避難所へ向かった。

一時は歯ブラシなどのケア用品が枯渇したが、フェイスブック(FB)で支援を呼び掛けたところ、全国の歯科医や歯科衛生士らが段ボール箱30個分のケア用品を送ってくれた。今は仕事帰りや休日に黒川地区を訪れ、がれきの撤去などに汗を流す東海大学生に歯ブラシを配ったり、被災者に口腔ケアの指導をしたりしている。

「全国の人たちが熊本のために何かしようとしてくれている。まずは故郷にいる自分が動かないと」。そう話すと、歯ブラシなどでパンパンに膨らんだリュックを背負い直した。

=西日本新聞朝刊=

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